早稲田大学では、独創的研究の推進と国際的な情報発信力の強化を目的として、2014年に早稲田大学リサーチアワードを設け、大規模な研究を主導的に推進している研究者および国際発信力の高い研究業績をあげている若手研究者を表彰しています。
下記の理由により、2024年度早稲田大学リサーチアワード(国際研究発信力)を受賞いたしました。
細川氏は、微生物、特に細菌の一細胞レベル解析の分野において、先進的かつ独創的な成果をあげている。特に、微小なゲルビーズと全ゲノム増幅反応、およびマイクロ流体技術を活用し、独自のシングルセルゲノム解析を確立した。本手法は、培養に依らずに群集内の細菌のゲノム解析を個別に行える点で優れており、従来のメタゲノム解析と組み合わせることで、細菌群集内における特定の細菌の役割を明らかにすることが可能である。これらの成果は、「Microbiome」などの高インパクトな国際論文誌に多数発表されており、国際的にも高く評価されている。さらに同氏は、早稲田大学発のスタートアップ企業「bitBiome株式会社」を2018年に創設し、国際的なネットワークを活用して研究活動を展開し、その成果を社会に還元している。同氏の研究は、バイオエコノミーの発展や持続可能な社会の構築に寄与するだけでなく、ヒトの健康長寿にも貢献することが期待され、学術的・社会的波及効果は極めて高いと評価できる。
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